青汁はダイエットのサポートをしてくれる?

大麦若葉や桑の葉などを加工して作られる青汁。普段の食生活に取り入れれば、健康維持に必要な栄養素の摂取に役立ちます。
青汁は「飲めばやせる」というものではありませんが、ビタミンやミネラルなどの栄養素を手軽に補えるため、健康的にダイエットを継続するためのサポート飲料として適しています。空腹感を紛らわせる目的で、食事の前に青汁を飲んでおくこともおすすめです。
情報掲載日:2023年8月31日
現代人に不足しがちな栄養素をサポートする青汁。健康維持のために青汁を活用している人も多いのではないでしょうか。本記事では青汁がダイエット時にもおすすめの理由をはじめ、青汁習慣を無理なく続けるポイントや、おいしいアレンジ方法を解説します。
大麦若葉や桑の葉などを加工して作られる青汁。普段の食生活に取り入れれば、健康維持に必要な栄養素の摂取に役立ちます。
青汁は「飲めばやせる」というものではありませんが、ビタミンやミネラルなどの栄養素を手軽に補えるため、健康的にダイエットを継続するためのサポート飲料として適しています。空腹感を紛らわせる目的で、食事の前に青汁を飲んでおくこともおすすめです。
青汁が健康や美容のサポート飲料として適している理由を、青汁に含まれる栄養素などの面から詳しく解説します。
ダイエットで食事制限をすると、そもそもの食事量が減ってしまい、食物繊維の摂取量も減少します。食物繊維が十分に摂れていないと、なかなかお通じが来ないことも。
青汁の主な原料となる大麦若葉やケールなどには、食物繊維が豊富に含まれています。スッキリ習慣をサポートしてくれる青汁は食事制限中の心強い味方となるでしょう。
ビタミンやミネラルが不足すると、美容だけではなく、健康面に影響が出ることも。著しく不足すると、体調不良を招くこともあります。
青汁はβ(ベータ)-カロテンやビタミンK、ビタミンC、カリウムなど、多様なビタミン・ミネラル類を含んでいるため、ダイエット中のサポート飲料にぴったり。中でもカリウム※には体内の余分な塩分(ナトリウム)の排出をサポートする作用があるため、長時間の立ち仕事で足がむくみがちな人や、夕方になると脚にだるさを感じる人には青汁がおすすめです。
※ただし、腎臓の機能が低下している人はカリウムの過剰摂取に注意が必要です。不安がある場合は医師の助言に従ってください。
健康・美容サポートとして青汁を取り入れる場合は、食前、できれば食事の30分ほど前に常温の青汁を飲みましょう。
小腹がすいたタイミングで青汁を飲むと、お菓子などの間食を控えることができ、1日の総摂取カロリーを抑えることにつながります。また、牛乳や豆乳、リンゴジュースなどで青汁を割ると、カロリーは増えますが飲みやすくなり、多様な栄養素を摂取できるのもポイントです。健康的なダイエットに励みたい人はぜひ試してみてください。
また、睡眠中の水分不足を防ぐために、就寝2~3時間前に飲むのもおすすめです。汗をかく夏はもちろん、喉の渇きを自覚しにくい秋冬の水分補給にもぜひ取り入れてみましょう。
料理やお菓子に粉末タイプの青汁を加えて、アレンジするのもOK。変化をつけることで、青汁習慣を無理なく続けられますよ。
健康・美容サポートドリンクとして青汁を取り入れる場合、いくつか注意したい点があります。青汁生活をはじめる前に、ぜひチェックしておきましょう。
市販の青汁は製品によって原材料も様々で、含まれる栄養素も異なります。まずは自分に不足しがちだと感じる栄養素や、積極的に取り入れたい栄養素を含む青汁を選ぶとよいでしょう。
おなかの調子を整えたい場合は、「食物繊維の含有量」に注目しましょう。厚生労働省が定める、食物繊維の1日あたりの目標量は18歳から64歳で女性18g以上、男性21g以上となっています。
食物繊維は肉や魚にはほとんど含まれず、野菜やきのこ、豆類などに多く含まれています。普段の食事でどれくらい食物繊維を摂っているかを計算し、不足している場合は食物繊維を豊富に含む青汁をうまく活用しましょう。食物繊維を摂り過ぎるとかえって便秘や下痢を招くことがあるため、適量を意識することがポイントです。
文部科学省 食品成分データベースより 作成
健やかな体や肌をキープしたい場合は、「ビタミンCの含有量」に注目しましょう。厚生労働省が定める、ビタミンCの1日あたりの推奨量は100mg※です。ビタミンCは水溶性ビタミンの一種のため、大量に摂取しても余剰分は尿と一緒に排出されてしまいます。食物繊維同様、食事のバランスを考え、不足分は青汁を利用することもおすすめです。
※12歳以上(妊婦・授乳婦を除く)
文部科学省 食品成分データベースより 作成
持ち運びやストックに便利な粉末タイプのほか、冷凍タイプや粒状に加工された青汁も販売されています。自分のライフスタイルに取り入れやすい形状の青汁を選ぶと、長く続けやすいでしょう。
青汁はあくまでも、普段の食事にプラスして、不足しがちな栄養素を補う食品です。青汁だけでは1日に必要な栄養をカバーできないため、食事の代用にはなりません。食事を1日3食摂っても空腹感があり、間食したくなった時には青汁やドリンクヨーグルトなどを選ぶのがおすすめです。
また、ダイエットには食事制限だけでなく、運動習慣も欠かせません。バランスの良い食事を摂ることを基本に、不足している栄養素を青汁で賢く補いながら、適度な運動を続けることが、健康面や美容面にとってより良い活用方法となるでしょう。
食物繊維やビタミン、ミネラルを豊富に含む青汁は、健康や美容のサポートドリンクとしてもおすすめです。腹持ちがよいため、1日の摂取カロリーを減らす効果も期待できます。ただし、あくまでも青汁は食品。これだけに頼らず、バランスの良い食事と適度な運動を取り入れて、いきいきとした毎日を過ごしましょう!
監修者
當房清香
(国際中医薬膳師・薬事法管理者・調理師(ハラール認証)・医薬品登録販売者・フードコーディネーター2 級・マスターオーガニックコーディネーター・オーガニックコスメマイスター・加工食品診断士)
医薬品登録販売者として OTC 薬(市販薬)を販売する業務に就く傍ら、健康や薬に関する記事ライターとして活動。 調理師やフードコーディネーターの資格を保有し、更にはオーガニック・薬膳・食品添加物に関する資格も持っており、料理研究家。 「自分の未来は、現在カラダに取り入れているものでつくられていく」 ことを幅広い視点でお伝えしている。 元裁判所書記官であるが、妊娠・出産を機に転身し現在に至る。